【連載】そろそろ気になる親のことVol.3

実家に帰る機会があったら、羽をのばすだけではなく親をチェック!

毎日を忙しく過ごしている30代、40代のビジネスマン・ビジネスウーマンに、「親のもしもにゆる~く備えるコツ・子世代がもつべきほんの少しの知識と心構え」を、現役の介護者でもある生前整理アドバイザーがお伝えします。

誰でも歳を重ねると不安になりがちですが、ちょっとした家族の気づきとサポートで、親は元気と自信を取り戻します。3回目は、実家に帰った時に気をつけておきたいことをお伝えします。ご家族が長く幸せでいられますように。

 

「親の“もしも”」は、突然、子世代の生活を変えてしまいます

郷里の親が倒れた!・・・ 事故・病気、入院、そしてまさかの介護。

「保険証はどこ?」

「キャッシュカード暗証番号は?」

「家の鍵は?」

もしものことに不安をお持ちの方は多くても、実際に対策をとられている方はわずか数パーセントとのことです。

猛暑・寒波・台風・豪雨などによる災害が増え、高齢の親にとってはリスクの高い昨今の日本列島、たまに実家に帰省したときこそ、親と実家の心配なアレコレに着手しませんか?

「親が大丈夫なうち」が「もしもに備える」チャンスです

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お正月やお盆、親族のお祝いごとなどでの帰省は、子や孫、親族がにぎやかに集まり楽しいもの。親も張り切って元気にふるまいます。ほら、うちの親まだ大丈夫だし…、子世代もそう思いたいですよね。

実は短期間なら頑張れてしまうので、親本人にも本当の危機感がないものと考えましょう。

親が大丈夫なうちが「もしもに備えるチャンス!」なのです。

思いたったら、コミュニケーションを深めることから

いちばん重要なのは、「本当の親の状況と気持ちを知ること」。

でも、張り切りすぎて、いきなり質問攻めにすると、親のプライドを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

いつまでもしっかりしていたい親は、不安や心配事を隠す傾向が強いため、無理に聞き出そうとすると、かたくなになってしまう場合があります。これがきっかけで親子関係がギクシャクしてしまうことも…。

まずは、さりげなく親の普段の生活を知ることから始めましょう。

どのような不安があるかも把握しやすくなり、なにより会話のきっかけになります。

「でも、具体的に何をどう始めたら良いか、わからない」

そこで、ご提案するのが次の親と実家のチェックポイント3つ

「安全」・「健康」・「安心」

 

1「安全」・住宅内外事故の危険性に気づき、応急処置する

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「モノの片づけ」を安全確保からの観点で進めます。

親の様子と家の中外を確認してみましょう。「モノが多い、片付いていない」「段差多い、温度差きつい」…、人は年を重ねるとともに機敏な動作が難しくなり、不注意にもなるものです。あなたの親も、慣れているはずのちょっとした「不便」は「危険」に変化しているかもしれません。 親の家を「安全」という眼でもう一度チェックして、安全対策を。

2「健康」・健康状態を把握し、医療関係書類を整理する

親は健康状態について、なかなか正直に話したがらないものです。動作と行動をよく観察しましょう。

「熱中症の危険は?」「立ち座りの様子は?」「家事などの手際は?」

食生活の様子や外出のペースも聞いてみましょう。できれば、万が一のときに備え、医療関係書類(保険証・診察券)の保管場所を確認してください。親の「健康」を気にするのは、子どもとしてごく自然なことです。

3「安心」・親の交友関係を知り、緊急時対応を考えておく

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親と仲が良くて頼りになる、近所の親族や友人を知っていますか?

近所であることが大事、いざというときのために、聞いておくと良いですね。

また、お盆帰省で兄弟姉妹、親戚などが一同に集まるときは、「親のもしもの時どうするか」事前に話し合うチャンス。皆で情報を共有しておくと「安心」です。

この3つのポイント「安全・健康・安心」に沿って親の生活を速攻チェックし、着手すべきことがあれば優先順位をつけましょう。

実はこの3つのポイント、親に「もしもの備え」の話を切り出すきっかけにもなります。

問題点があれば、親子で確認し、対策が取れると良いですね。

<今日からできるワンポイント>

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きょうだいや親族が多いと「親のもしも」に対応しやすそうですね。しかし意外にも、「いざとなったら○○がやるだろう」と思い込みがちで、責任の所在がはっきりしないために起こるトラブルが少なくありません。

それぞれが、そのときの自分の生活が大事なのはあたりまえ。無用なトラブルを避けるためには、親が元気なうちに、きょうだい親族と話し合っておくことです。この機会に「親も70歳を過ぎたから、何があっても大丈夫なように相談しておかない?」と、持ちかけてみましょう。

監修、編集

  • 村上充恵(むらかみ・みつえ)
    村上充恵(むらかみ・みつえ)
    「ル・リアン横浜」主宰。生前整理アドバイザー認定指導員、ハッピーエンディングプランナー、シニアライフカウンセラー。大学卒業後、信販会社の販促企画・損害保険会社の商品開発部門を経て、結婚相談所カウンセラーなどを経て現職に。現在は、親の介護をしながら、生前整理を主にしたセミナー、個別相談、認定講座を開催するほか、企業自治体様主催の集客イベント・講座のプロデュースなどを行うほか、大手不動産相談窓口で生前整理相談デスクを担当。アドバイス・ブログ「もしおや.jp」「親のもしもに生前整理でそなえる」も更新中。

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