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【連載】そろそろ気になる親のこと vol.1

10年後の親と自分のこと、ちょっとだけ考えてみませんか?
毎日を忙しく過ごしている30代、40代のビジネスマン・ビジネスウーマンにとって、「親のもしもにゆる~く備えるコツ・子世代がもつべきほんの少しの知識と心構え」を、現役の介護者でもある生前整理アドバイザーがお伝えします。
誰でも歳を重ねると不安になりがちですが、ちょっとした家族の気づきとサポートで、親は元気と自信を取り戻します。ご家族が長く幸せでいられますように。
突然ですが、親の将来の生活のこと、想像したことがありますか?
仕事を応援してくれたり、食事の心配をしてくれたり、子どもができれば子育てを手伝ってくれて、長い休みには一緒に旅行へ行くことも…。親はいつも心強い味方、何かと頼りになる存在、忙しい子世代のサポーター!
私たちには「親はずっと元気なもの」という期待の気持ちがあるので、どうしても「うちはまだまだ大丈夫!」と思いたいものです。
「親のもしもにそなえる」ことなどは、つい後回しにしがち。
親はいつまでも元気じゃない、わかっているけど・・・
「健康寿命」をご存知ですか? 「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことで、男性が72歳、女性が75歳です。一方、「平均寿命」は男性が81.09歳、女性は87.26歳と年々伸び続けていますね。
これは、男性は70歳を過ぎてから約9年間、女性は75歳から約12年間、何らかの病気や不調を抱えて生きていくということ。
この期間に急な「入院」や「介護」が発生することは少なくありません。
不調が見え始めたら、親の生活を適切にサポートしましょう
将来、急に「親のもしも」が起こったら、そのときあなたはどうしますか?
キャリア充実のために仕事は休めない。家庭を持っていれば、子どもが受験期などに入って大事な時期かも。また、親とは今より疎遠になっていて様子がわからないことも……。
「えっ、いつの間に、こんなに弱ってしまったの・・・?」ということは、実は、よくある事例。私の周りの50代のリアル介護者たちからは、「10年以上前のこと、すでに実家の玄関先は物置状態に。あのとき、手伝って片づけをしていたら、転倒事故は起こらなかったかも」「今思えば、なんだか冷蔵庫内に同じ食材がたくさんあるな、と感じていたけれど忙しくて。早く受診させればよかった」「ずいぶん前から父は調子が悪かったらしい。気づいてサポートできていたら、突然の入院は防げたかも」などの声が聞かれます。
あなたが忙しくしているあいだに、親は年齢を重ねながら、自身の親の見送り・田舎の実家の片づけを一手に引き受けている場合もあるでしょう。大変だったことや身体の具合が悪いことがあっても心配をかけたくないと、話すのを遠慮しているだけかもしれません。
ほんの少しの心がけがあれば、親の不調の始まりに気づくことができますし、適切な生活サポートは、将来の緊急事態や介護のリスクを遠ざけることにつながります。
親子のゆるやかな「立ち位置変更」を心がけてみて
今まではずっと、親が子や孫を守りサポートする立場でしたが、いずれは、子が親を助けながら共に生きる立場になります。
まずは親世帯と子世帯が、頼りすぎず離れすぎず、程よい距離感で自立できているのが理想。ちょっと意識しながら生活してみませんか。
急な「立ち位置変更」を難しくする壁は、意外にも子世代より、いつまでも子世代の元気なサポーターでいたい親本人だったりするのです。
今から気づき、心がけることで、親も子も将来の「立ち位置変更」をスムーズにすることができますよ。
<今日からできるワンポイント>
いつもメールやLINEで親と連絡を取ることが多いあなたへ
要件を間違いなく伝えるにはメールやLINEが便利ですが、これからは、ときどき電話をかけてみませんか?
定期的に連絡を取っていると、声の調子で体調もわかるようになるので、おススメ。
もちろん、ふだんから家族みんなの声を聞きなれていると、振り込め詐欺の防止にも役立ちます。
睡眠管理をして、健康習慣を身につけよう!

記録した睡眠時間などを含む習慣・行動は自動でスコアリングされ、ブレインパフォーマンスによい健康習慣を持続しているかが、かんたんに確認できます。
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