午後からのパフォーマンスを上げるパワーナップのススメ

グーグル、アップルからNASAまで、世界のエクセレント・カンパニーがこぞって導入したことで注目されている「パワーナップ」。昼間のわずかな仮眠で、脳がリセットされて動き出します。眠りを助けるグッズと共にご紹介します。
睡眠不足はメンタルだけでなく全身にも悪影響
世界の人と比べて、睡眠時間が短いといわれる日本人。慢性的な睡眠不足から、集中力や記憶力が低下して仕事でミスを連発したり、ささいなことにイライラして家族にあたりそうになったり(実際あたってしまったり)……。こうした経験をお持ちの人は少なくないと思います。
睡眠不足の害は、それだけではありません。
ホルモンバランスや自律神経の乱れにもつながることが知られていますし、慢性的な睡眠不足に陥ると、認知症やがん、糖尿病、心筋梗塞などのリスクが上がることも明らかになっています。
いずれにしても、日々の行動からメンタルにまで、大きな影響を及ぼす睡眠不足。万病の元といっても過言ではないのです。
短期間で効率的に疲労を回復させるパワーナップ
ただ、そうは言われても、なかなか必要な睡眠時間が確保できないのが現代人。
そんなときに試してほしいのが、「パワーナップ」です。
パワーナップとは「短期間で効率的に疲労を回復させる昼寝」のことで、米・コーネル大学の社会心理学者が考案。世界の名だたる企業が取り入れている仮眠法です。
脳は眠っているときに、「細胞の修復・回復」と「情報の整理」という2つのことを行っています。
昼間の仮眠というと、夜の睡眠不足を解消する方法のように捉えられがちです。もちろん、そういう側面もありますが、このパワーナップによって得られる効果はそれだけではありません。
- 仕事の作業効率がUPする
- 頭がスッキリし、脳の疲労が回復する
- 記憶力、注意力が上がる
- ストレスが軽減される
- 生活習慣病の予防
などなど、仕事の効率などにもいい効果をもたらすのです。
パワーナップを実践するための3つのポイント
パワーナップのやり方はとてもシンプル。誰でも簡単にできますが、しっかり効果を引き出すためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが大事です。
ポイント①仮眠前にカフェインを摂る
ご存じの通り、覚醒作用をもつカフェイン。効果が現れるまで時間がかかるため、仮眠前に摂りましょう。目覚めた後に頭がスッキリします。
おすすめの飲み物はホットコーヒーですが、コーヒーが苦手な人は紅茶でもOK。アイスよりもホットを選びましょう。チョコレートを一緒に食べると、より強い覚醒効果が期待できます。
ポイント②正午~午後3時の間に眠る
パワーナップは昼食後に行うのが○。15時以降の仮眠はパワーナップの効果が薄れるだけでなく、夜の睡眠に悪影響を及ぼすのですすめられません。
ポイント③15~20分間イスに座って眠る
仮眠をとるときは横にならず、オフィスのイスに座ったまま眠ること。横になって眠ると深い眠りになりやすいので注意を。
また、仮眠が長過ぎると睡眠惰性が働き、スッキリ効果は得られません。20分以内を目安にして、眠り過ぎを避けるため目覚ましをかけておくとよいでしょう。
ちなみに、上のポイントさえ守れば電車のなかでウトウト…でもOK!
起きたときに目覚めが悪いときは、ストレッチをしたり、日光を浴びたり、冷たい水で手を洗うなどの方法を試すとよいそうです。
パワーナップを充実させるグッズも登場
最近では、パワーナップを充実させるグッズも出ています。
Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどでチェックすると、デスクでうつぶせ寝ができる枕や、イスに寄りかかったときに首を支える枕、リクライニングができるイス、明るいオフィスでも眠れるアイマスクなど、いろいろな商品が探せます。
1000円台の価格帯からあるので、自分への投資として購入してもいいかもしれませんね。
アフターファイブのQOLも高めたい
ランチを終えた午後は眠気やだるさが押し寄せるため、仕事の効率が落ちがちです。
ですが、眠気に襲われる前にパワーナップを行うことで、オーバーヒートした脳がクールダウンし、スッキリした状態で仕事を再開することができます。
子どものお迎えの時間までに仕事を終えたい? アフターファイブも充実させたい?
そんな人に、パワーナップは強い味方。ぜひ一度試してみてはいかがでしょう。
ライター:鈴木理香子
睡眠管理をして、健康習慣を身につけよう!

記録した睡眠時間などを含む習慣・行動は自動でスコアリングされ、ブレインパフォーマンスによい健康習慣を持続しているかが、かんたんに確認できます。
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