「利き脳」でわかるストレス&リバウンドなしの片づけ術

「利き脳」でわかるストレス&リバウンドなしの片づけ術

ニューノーマルの日常の下、自宅で仕事をする時間が増えた人から聞こえてくるのが、「ごちゃごちゃした部屋で気が散る」「物の置き場所が決まらず探し物をする時間がもったいない!」といった声。このムダな時間やイライラをなくし、仕事のパフォーマンスを上げるためにも、機能的に整えられた環境を手に入れたいものです。「それができたら苦労はしない、と言う人の多くは、自分に合った方法を知らない」と語るのは、日本ライフオーガナイザー協会代表理事で『利き脳片づけ術』の著書がある髙原真由美さん。自分の利き脳を知り、脳がストレスを感じない片づけ方を試してみては?

~ライフオーガナイザー 髙原真由美さん プロフィール~

  • 髙原真由美さん

    一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会代表理事。大学卒業後、髙島屋に入社。インテリアコンサルティング部門では12年間で600件を超える物件を手掛ける中、「片づけ・整理」に悩む多くの顧客の要望から整理収納法の調査研究を開始。アメリカの整理のプロ、プロフェッショナル・オーガナイザーという職業に出会い、その手法や考え方を日本に普及すべく、2008年12月に日本ライフオーガナイザー協会を設立。https://jalo.jp/

人には利き手のように「利き脳」がある?

人には利き手のように「利き脳」がある?

――「片づけ脳力®」は、よりよく生きるためのライフスキルだと提唱されていますね。

片づけは一見シンプルなようでいて、実は以下のようなスキルを求められる複雑な行為です。何に価値があるのか、どこに収めると都合いいのか、どんな収納方法なら習慣化しやすいのかなどは人によって違います。がんばって家の整理をしてもリバウンドしてしまうのは、物が多いからでも元の場所に戻せないからでもなくて、他人の方法を自分に当てはめようとするからということが実に多いのです。自分らしい片づけ方を知るヒントとして、私たちは「利き脳」に合った手法を取り入れることを提案しています。

片づけ脳力®を育む5つのスキル

  1. 自分にとって価値のあることや物を「選び取る力」
  2. 選び取った物を使いやすく戻しやすい場所に「収める力」
  3. 使った物を元の場所に戻すことを「習慣化する力」
  4. 必要としなくなった物を速やかに「手放す力」
  5. 自分と他者の価値観の違いを「受け入れる力」

――片づける思考の過程で、右脳・左脳の「利き脳」が影響するということですね?

そうだと考えます。10年ほど前になりますが、人には手に利き手があるように脳にも「利き脳=優位に働く脳」があるという研究があることを知り、興味を持ちました。皆さんも右脳・左脳という言葉は聞いたことがあると思います。右脳は身体の左半分の機能を担当し、「ひらめき」や「イメージ」を処理し、芸術的な分野に敏感。左脳は身体の右半分の機能を担当し、話すことや書くこと、分析や論理的思考を得意とするというものです。利き手や利き足と同じように、考えたり行動したりするときに、心地よくスムーズに使える利き脳があるのなら、自分が得意なこと=楽にできる方法が分かるのではと考えたのです。

――なるほど。どうやって利き脳をチェックするのですか?

日本ライフオーガナイザー協会では、目や耳で見聞きした情報を脳に送り込む「インプット」の利き脳と、情報を脳から取り出して言葉や行動で表現する「アウトプット」の利き脳を調べます。この2つの組み合わせで、右右脳、右左脳、左左脳、左右脳の4つのタイプに分け、それぞれの思考パターンに合った片づけ方を提案しています。実際の脳の働きはもっと複雑ですし一人ひとり異なるものですが、この4タイプは大分類としては比較的有効だと考えます。

――実際、利き脳による片づけ法を提案してみて、反応はいかがですか?

当協会が約1000人の会員を対象に行った調査では、「よく当てはまっていると思う・概ね当てはまっていると思う」と回答した人が92.7%に上りました。科学的に証明されたものではありませんが、自分に合った方法を知るのには有効だと考えています。ものは試し、ゲーム感覚で一度トライしてみてください。

あなたの「利き脳」はどのタイプ?

ここからは、髙原さんに教わった利き脳の調べ方と、実例写真を見ながら得意な片づけ方の傾向をご紹介します。まずは何も意識せず、自然に指組みと腕組みをしてみましょう。

【利き脳別】ストレスフリーな片づけのヒント!

片付けのヒント-「指組み」で「インプット利き脳」を知る
片付けのヒント-「腕組み」で「アウトプット利き脳」を知る

右右脳タイプ / インプット:右脳 アウトプット:右脳

右右脳タイプ-インプット:右脳 アウトプット:右脳

機能性よりも、見た目の「好き」
取り出す時もしまう時も「見える」がポイント!

ヒント① 仕分けは大雑把に

物は細かく分類せずに、大雑把な仕分けがおすすめ。細かく分けすぎると「どこにしまうんだっけ?」と管理しきれなくなり、「とりあえずここに入れておこう」と、結局何用の収納ボックスなのかわからなくなり、片づけリバウンドの原因に。

ヒント② ワンアクション収納

決めた収納ボックスに放り込むだけ、所定の場所に掛けるだけなど、ひとつの動作で完結する収納方法がおすすめ。

ヒント③ おしゃれ収納グッズ選び

おしゃれでテンションが上がる収納グッズを選ぶことで、片づけが楽しくなるタイプ。

右右脳タイプ-機能性よりも、見た目の「好き」 取り出す時もしまう時も「見える」がポイント!

右左脳タイプ / インプット:右脳 アウトプット:左脳

右左脳タイプ-インプット:右脳 アウトプット:左脳

ビジュアルで物を把握し、論理的に表現したい
機能的にしまえる収納が好み

ヒント① 「好み」×「機能」で物選び

物を減らしたり、整理したりするときは「好き」か「嫌い」と、「使う」か「使わない」の2軸で判断。必然的に好きなデザインで、使いやすい物だけが残るはず。

ヒント② 収納ボックスのラベリングも見た目重視

このタイプは在庫管理が苦手な人が多い。特にストック品のボックスは要注意。管理はビジュアル重視のおしゃれなラベリングがおすすめ。

ヒント③ 中身が見えない収納グッズ選び

ごちゃごちゃしているのが嫌いなビジュアル重視。収納グッズは中が見えないタイプがおすすめだけど、実は中身は多少ごちゃついても気にならない。

右左脳タイプ-ビジュアルで物を把握し、論理的に表現したい 機能的にしまえる収納が好み

左左脳タイプ / インプット:左脳 アウトプット:左脳

左左脳タイプ-インプット:左脳 アウトプット:左脳

使用頻度や機能を重視した従来型の片づけが向くタイプ空間把握が苦手なのできっちり仕切りを

ヒント① 細かくエリア分け収納

管理能力が高いこのタイプは、あらゆる物の場所を明確に決めてしまうことで、片づけの仕組みづくりがスムーズに。空間把握能力に欠ける傾向があるので、ざっくり仕分けは逆に管理しにくいかも。

ヒント② 使用頻度の高い物は出しておく

機能性を重視するため、多少見た目の美しさに欠けても頻度の高い物はしまい込まずに出しておく。出したりしまったりの動作が少なく、すぐに手に取れるのがストレスフリー。

ヒント③ 書類以外もラベリングしたファイルボックスに収納

買い足しが容易な定番のファイルボックスに、書類以外のアイテムも収納。文字情報で管理することが得意という傾向が強いので、すべてを細かくラベリングすると機能的。

左左脳タイプ-使用頻度や機能を重視した従来型の片づけが向くタイプ 空間把握が苦手なのできっちり仕切りを

左右脳タイプ / インプット:左脳 アウトプット:右脳

左右脳タイプ-インプット:左脳 アウトプット:右脳

論理的に考えて、感覚的に表現
マイルールを見つけると、すんなりと片づけが進む

ヒント① マイルールで簡単収納

洋服と本を同じ場所にまとめてみたり、逆にあちこちに点在させて収納してみたり、人から見ればルールがないように見えても、一般常識にとらわれない自分らしい収納方法を見つけることが重要。

ヒント② 見える化、オープン収納

しまい込むと忘れてしまい、同じ物を買ってしまうことが多いタイプ。透明な収納ボックスを選んだり、壁に吊るしたりするオープン収納がおすすめ。

ヒント③ 見えない場所にお気に入りを収納しても

物の管理は苦手だけど、好きな物の場所は明確に把握できるタイプ。ごちゃごちゃが気になったら、敢えて好きな物を見えない場所にしまうのも手。 キッチンのカウンターにお掃除ロボットを置いたり、自転車を壁に吊るすなど、自由な発想でマイルールづくりを楽しんで。

左右脳タイプ-論理的に考えて、感覚的に表現 マイルールを見つけると、すんなりと片づけが進む

さあ、あなたも自分の脳がラクになる、自分だけの片づけ法を見つけてください!


編集:株式会社エアリーライム 談:高原真由美 ライター:塚本佳子 
写真:『ライフオーガナイズの教科書(主婦友社刊)』 無断転載不可

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