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マスターできたら飲み会の人気者に? 箸袋で大人の折り紙に挑戦してみた

みなさん、折り紙って最近いつしましたか? 社会人になると、そもそも折り紙をする機会ってなかなかないですよね……。だからこそ、今回は大人も楽しめるカンタンな折り紙テクニックをご紹介したいのです。
今回、身近な折り紙テクを教えてくれるのは、“折り紙チャンピオン”の肩書を持つ加納宏徳さん。居酒屋などにある箸袋を使った「箸袋折り紙」なので、飲み会のコミュニケーションにも役立ってくれそうです!
もしかして、折り紙って脳トレになるのかも?
申し遅れました。今回取材を担当させていただいた山越栞です。実は先日、祖母が老人会で作ったらしい折り紙の作品を見かけて、ふと思ったのです。
「折り紙って、なんだか脳トレになりそう」
そういえば、学生時代に部活の先輩の引退試合に向けて千羽鶴を作ったりしていたなぁ、なんて思い出したら、懐かしい気分になりました。学校のプリントで、こっそり紙飛行機を作ったことがある人も少なくないはずです。

でも、大人になった今、折り紙をわざわざ用意する機会ってそんなにないし……と思い立って調べてみたところ、実は折り紙は、今や「Origami」として世界中で愛され、日本で行われるコンテストにも国内外からの作品応募があるそう。
このように折り紙についていろいろ調べていたところ、なんと10歳で日本折紙協会認定の折り紙世界チャンピオンになった方にお話を伺えることになりました! せっかくなので、大人が楽しめるカンタン折り紙を教えてもらおうと思います。
“折り紙チャンピオン”のハイレベルな作品にびっくり!

お話を伺うのは、“折り紙チャンピオン”の加納宏徳さん。普段はWebコンテンツ企画のお仕事をしています。
山越:はじめまして。今回は加納さんに「大人も楽しめるカンタン折り紙」をご紹介いただけるとのことですが、その前に“折り紙チャンピオン”を獲得した経緯について伺ってもよろしいでしょうか?
加納宏徳さん(以下、加納):はい。実は僕、兄弟がたくさんいるので、幼い頃は自分のおもちゃを独り占めできるような環境ではなかったんです。それで、一枚の紙からいろんなものを作ることができる折り紙の楽しさに子供ながらにハマっていって。
両親も、僕が折り紙で作品をつくる度に褒めて伸ばしてくれたんです。そんな風にして、どんどん腕を上げていきました。
山越:そうだったんですね。ちなみに、折り紙の世界チャンピオンというのはどんな風に決められるのでしょうか?
加納:日本折紙協会と日本折紙博物館が4年に一度開催しているコンテストがあって、そこに自分が考えた作品を郵送し、審査してもらうんです。僕は10歳のときに、第2回日本折紙コンテストにて、小学生以下の個人の部でグランプリを頂きました。こちらは、そのときに作った折り紙作品です。

山越:すごい……折り紙ってこんなに立体的になるんですね。しかもこれを10歳のときに作ったなんてすごすぎる。そうだ、すごく気になったのですが、加納さんって折り紙も含めて、ものすごく多才ですよね?
10歳で折り紙世界チャンピオン、独学トリリンガル、TOEIC 985点、仏検2級
加納:あぁ! ありがとうございます。
山越:もしかして、幼い頃から夢中になっていた折り紙が脳トレになって、さまざまな知識を身につけることにつながっていたとか……みたいな心当たりって、ありますか?

加納:う〜ん。自覚はあまりないですが、結果として要因のひとつになっていると言えなくもないかもですね。折り紙って、どんなものをつくるか考えるときの立体感覚が求められたり、集中力が鍛えられたりもする気がします。
山越:たしかに、言われてみればそうですね。今も折り紙の活動は続けているのでしょうか?
加納:はい。今日は実際に作品を持ってきました!

じゃーん!
山越:……!?
加納:これも、一枚の正方形の紙から作られているんですよ。
山越:すごいです……でも、加納さん。
加納:はい。
山越:これはクオリティ的に、確かに「大人の折り紙」なんですが、自分で作れる気が全然しません。
加納:そうですよね(笑)。なので今回は、居酒屋などでもできる、箸袋を使った折り紙をご紹介します!
レベル別・箸袋を使った折り紙に挑戦!

山越:ということで、居酒屋をイメージした撮影スタジオにやってまいりました。
加納:ではでは、初級編でまずはカンタンなものをひとつ作ってみましょう!
【初級編:蝶ネクタイ】

- 横半分に折る
- さらに、縦半分に折る
- 縦半分を開いて、角を中央に折り込む
- 折り込んだ部分を開く

- 両方開くとこんな感じに
- 平らになるように、表面を折りかえす
- 三角の部分を起点に、反対側に折り返す
- 折り返した部分を内側に折り込む
直線になっている部分をゆっくり広げていくと、出来上がり!

山越:やってみると意外とカンタンですね。そしてかわいい!
加納:でしょ。箸袋のどの部分を表にするかによって見栄えも変わるのがミソです。
では次はちょっと上級編です。
【上級編:スピード感あふれる鶴】
加納:途中までは箸袋のはじっこで小さな折り鶴をつくります。その部分は基本的なものなので、今回は解説を割愛しますね。
まずは、下の写真の右端のように、正方形の部分を作って鶴を折っていきます。

山越:やり方自体は普通の折り鶴なのですが、とにかく細かいですね! 手先の器用さが求められそうです。
加納:そこが上級編たる理由です。では次に、こんな風にして、鶴の顔部分を先に作っていきます。

山越:なんとかここまでできました!でも、たしかに難しいです。ちょっとでもずれたまま折ってしまうとヘンな形になってしまう。
加納:キレイに折るコツは、小さなズレも出ないように、親指の爪できちんと折り目をつけていくことです。

山越:ふむふむ。
加納:で、鶴が完成したら箸袋の残りの部分をジグザグに折っていきます。これで完成です。

山越:正面から見たら鶴が猛スピードで飛んでいるようにも見えますね(笑)
加納:でしょう? これは飲み会でちょっとしたネタになるので、おすすめです。

箸袋を使った折り紙で、飲み会の人気者に?

山越:最初は「飲み会で折り紙をはじめたりしたら「つまらないのかな?」と思われないか心配だったのですが、やってみたら意外と盛り上がりますね! 今度やってみようと思いました。
加納:そうなんですよ。僕、飲み会であまり積極的に話をするタイプではないのですが、こんな風にコミュニケーションのネタとして折り紙をすると、みんな喜んでくれて楽しいんです。
山越:仕事の飲み会で一発芸を披露しなきゃいけない、というときにも良さそうですね。
実際に体験してみると、折り目を細かく調整したり、完成の形を想像したりしながら折っていくから、すごく頭を使いました。あとなんだろう、みんなで蟹を食べているときみたいな、無言の一体感が生まれそう(笑)。
加納:盛り上がるか、みんなで集中しちゃうかは、そのときのメンバーにもよりそうですね。箸袋の折り紙からさらに興味を持ってもらえたら、ぜひ超大作にもチャレンジしてみてください!
取材・文:山越栞 企画・編集:水上歩美(ノオト) 写真:宗形裕子
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