服部先生がアラフォー世代に伝えたい「最善の食事」vol.3  みんなの悩み・疑問を服部先生が一挙に解決!

人生100年時代。そのど真ん中で頑張るアラフォー世代にとって、いかに食べるかは重要なリスクマネジメントであり、その後の長い人生のQOLを左右する重大問題でもあります。「日本人の体質には和食が一番」と言うのは、日本を代表する料理研究家であり、服部栄養専門学校校長の服部幸應さん。食の欧米化が進む現代、人生で最も忙しい時期を生きるビジネスパーソンにとっての最善の食事、最終回は一問一答形式で服部先生に解説していただきます。

服部幸應さんプロフィール

はっとり・ゆきお

1945年生まれ。東京都出身、立教大学卒。医学博士。学校法人服部学園理事長、服部栄養専門学校校長、公益社団法人全国調理師養成施設協会会長、一般社団法人全国料理学校協会会長、NPO日本食育インストラクター協会理事長。フランス大統領よりレジオン・ドヌール勲章受章。『服部幸應の日本人のための最善の食事』(日本能率協会マネジメントセンター)他著書多数。

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Q1)前回の「一汁三菜のススメ」を読み、さっそく取り入れてみたいと思いましたが、夫婦共働きで毎日とても忙しく、何からどう始めていいのかわかりません。(美奈子・38歳)

A:美奈子さんはとても忙しいのですね。無理することはありません。まずは、ス―パーやデパ地下などで売られているお惣菜、お弁当をうまく活用して、自分のライフスタイルに合わせた「一汁三菜」を手軽に始めてみましょう。

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お惣菜を買う時に意識したいのは、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」。医学博士の吉村裕之さんが提唱する食材の選び方で、「豆(ま)」「ごま(ご)」「わかめ(わ)」、「やさい(や)」「さかな(さ)」「しいたけ(し)」「いも(い)」をバランスよく摂ること。また、週末や休日など時間のある時に、1週間程度保存がきく料理を作り置きしたり、煮物や揚げ物などを冷蔵・冷凍しておいたりすれば、その都度作る必要がありません。

その分、主菜は炒め物や焼き物など、簡単に調理できるもので十分ですから、つくり置きはせずその場で作りましょう。最初からハードルを高くせず、楽しみながらやってみましょう。

Q2)2歳の子どもがいます。安心で安全な食材を選ぶヒントを教えてください。(R子・40歳)

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A:内閣府の調査によれば、9割の人が「食の安全に関して不安を感じている」と答えています。選択肢や情報が増え、私たちは自分自身で、自分の身や家族の健康を守る知識を持つ必要があります。何よりも大切なことは、信頼できるお店を持ち、商品ラベルの記載情報に目を通してみることです。なるべく産地や生産者、生産履歴の分かるものを選びましょう。

お米は極端に安すぎるものは避けて、精米日をチェック。また野菜はカット野菜よりも、丸ごと、土付きのものがベター。色が不自然に濃すぎたりきれいすぎたりするものは避けましょう。そして、新鮮なものを新鮮なうちに食べる。これこそが安心・安全な食材選びの最良の方法です。旬のものを食べることは、免疫力と抵抗力を高め丈夫な体づくりに繋がります。お子さんには季節の魚や野菜、果物などを積極的に食べさせてください。

Q3)1日の野菜の摂取量を補うには、野菜ジュースでもいいのでしょうか。(SO・44歳)

A:野菜100%のものであれば、食事と一緒に飲むといいでしょう。野菜をそれなりに食べている人なら1日1本で十分。外食や加工食品を多く取っている人なら1日2本を目安に。ただし、果汁が入っている「ミックスジュース」あるいは「果汁入り飲料」と表記されているものには糖分が多く含まれていることがあるので、できれば野菜100%の「野菜ジュース」を選びましょう。

Q4)最強の疲労回復メニューを教えてください。(謙太郎・41歳)

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A:謙太郎さんには「豚の生姜焼き」をおすすめします。豚肉に含まれるビタミンB1はエネルギー代謝を促し、疲れたときにおすすめの食材です。生姜にも、体内の新陳代謝を活発にして血流を良くし、筋肉疲労をやわらげる働きが。料理ができないほど疲れているときでも大丈夫! 「豚の生姜焼き定食」を外で食べればいいのです。

Q5)肩や首、腰痛がひどいのにデスクワークです。食事で気を付けるべきことを教えてください(51歳・有希子)

A:栄養のバランスが乱れると、細胞の代謝や血流に影響を及ぼすことがあり、血行不良を起こして肩こりなどの原因になりかねません。まずはビタミンやミネラルをしっかり摂りましょう。とりわけ、血流をよくするビタミンEを。ごまやアーモンドなどのナッツ類に豊富です。Q4でも取り上げた豚肉や、ウナギなどに含まれるビタミンB1も、疲労回復が見込まれます。カルシウムは筋肉や神経の働きをサポートするので、一緒に取り入れて。要はバランスよく食べること。これに尽きます。

Q6)服部先生お勧めの免疫力向上食材を教えてください。

A:発酵食品を増やしましょう。腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして免疫力アップが期待できます。納豆、キムチ、漬物は手軽に取れる発酵食品ですね。

私が一番おすすめしたいのは、味噌汁です。発酵食品である味噌に、旬の野菜やわかめなどの海藻類を組み合わせた、具沢山の味噌汁。それに納豆や焼き魚、卵焼きを添えた、絵に描いたような日本人の伝統的な朝ごはんこそ、ヘルシーであるとともに、最高のパフォーマンスを引き出す食事でもあると思っています。

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医食同源—。「クスリも食も源は同じ」です。健康であってこそ、仕事のパフォーマンスは上げられます。今日から食を見直し、バランスのとれた食事を目指していきましょう。

編集:株式会社エアリーライム 談:服部幸應 ライター:大崎百紀 カメラ:安部まゆみ

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