登山の行動食から学ぶ、仕事中に効率よくエネルギー補給ができる食事

昼ごはんを食べたあとの仕事って、ものすごく眠くなりませんか? 社会人になってから10年近く経つのに、「食事に行く」→「眠くなる」→「仕事の集中力がなくなる」という負のスパイラルから抜けられません。

申し遅れました、ライターのmegayaです。平日は企業でWebエンジニアをしています。仕事の集中力を切らさない食事方法ってないのかな?と考えたときに、「登山家は少ない量の食事で、いかにエネルギーを吸収できるかが大切」という話を思い出しました。登山は常に危険と隣合わせなので、軽快に動けるよう満腹になるまで食べないそうです。

少量でエネルギー補給できる食事とは、どんなものでしょうか? 登山ガイドの山口さんと一緒に山を登りながら聞いてみました。

〜登山ガイド・山口岳さんプロフィール〜

山口岳さん

アウトドア情報を発信するメディア.HYAKKEI編集長。トレイルラン二ング(山野などの舗装されていない道を走る競技)に誘われたことがきっかけで登山にハマる。日本山岳ガイド協会認定登山ガイドや、trippiece【公認】登山チーム事務局を務め、初心者への登山の間口を広げている。

ちなみに、山口さんは「生まれ変わるならブナの木になりたい」という生粋の山好き。「山口岳」という名前からして、山との縁を感じさせます。名は体を表すとはこのこと。

登山をする前に『行動食』を準備する

山に登る前に、本題の「登山をするときになにを食べているのか?」について、山口さんに聞いてみました。

山口岳さん(以下、山口):登山をするときは、オリジナルの『行動食』を作って持ち歩いています。登山時は荷物を多く持てないですし、かといってエネルギー不足で動けなくなったら大変ですから。

ザザザザーッ!!

megaya:水筒に何を入れてるんですか?

山口:くるみ・アーモンド・落花生などのナッツ類、ドライマンゴー、バナナチップス、ドライミックスベリー、グラノーラです。栄養価が高く、エネルギーにゆっくり変わる糖質を多くとれるんですよ。

megaya:なるほど! 水筒のようなボトルに入れれば、片手でさっと食べられますね。これ、会社のデスクに置いておくのにもちょうどよさそう!

山口:僕は基本的にオーガニックなものを持っていきます。せっかく山の中に行くから、食べるものも自然なものにしたいんですよね。あと結局、オーガニックなものって美味しいんですよ。美味しいは正義です(笑)。

megaya:甘いものとしょっぱいものがごちゃごちゃに入っている。しかもグラノーラって、牛乳なしで食べても美味しいのでしょうか。

山口さん:食べてみますか?

megaya:これ、予想以上に美味しいですね! おつまみのバラエティパックみたいな感覚で、いくらでも手を出してしまいそうです。登山で歩いているうちにボトルの中身が混ざっていくから「次は何がでてくるのかな?」「またナッツかよ!」というガチャ的な楽しみもありますし。

山口:あと、柿ピーも行動食として優れています。ヒマラヤに登る登山家も持っていくとか。

柿の種で糖質を、ピーナッツで脂質をとれるため、柿ピーはコスパ最強なのだそう。登山では柿ピーのほかにも、手軽に栄養がとれるカロリーメイトや冬場でも凍らない羊羹、発汗による塩分不足を防ぐための塩飴などを持ち歩くといいそうです。

食事をとる基本は「お腹が減る前に食べる」

ここからは、山を歩きながら話を聞いていきます。

megaya:正直、僕は山が苦手です。5年ほど前に友だちとその場の勢いで富士山に登ったら、8合目あたりから気持ち悪くなり、吐きながら登った辛い記憶があります。酸素缶だけで6000円くらい使いました。

山口:「登山といえば、まずは富士山」という人が多いですが、僕は良くないと思っています。なにも知らないで行くと、ただキツイだけの山ですからね(笑)。登山を始める人は、経験者かガイドと一緒に行くことをおすすめします。

5年前に山口さんと出会いたかった……。登山では行動食を持ち歩くのも大切ですが、食事をとるタイミングも重要なようです。

山口:お腹が空く前に食べることが大切です。食べても消化されてエネルギーになるまで時間がかかりますからね。エネルギーがなくなると山の中で動けなくなってしまうこともあるので、だいたい50分に1回くらいのペースで行動食を少しずつ食べるといいでしょう。あとは水分も忘れないように。

山口:朝と夜はしっかりと食事をとるようにして、身体にエネルギーを溜めるようにします。朝食を抜いたりエネルギー補給を怠ったりすると、血糖値が下がり動けなくなることも。登山ではこれをシャリバテ(飯が足りずにバテる)と呼びます。

仕事から解放されて自分をリセットする場所を見つける

仕事のパフォーマンスを上げるためには、食はもちろんですが、山口さんがいうには『自分をリセットできる場所』を見つけて心の栄養補給をすることも大切だそうです。

山口:朝起きて、電車に乗って、会社に行って……という生活だけを繰り返していると、自分の気持ちが休まる時間がないですよね。休日にふらっと自然に触れられる場所に行って、ただボーッと座って時間を過ごすだけでも、平日の仕事へのストレスがなくなると思います。山でも公園の片隅でもどこでもいいので、自然の中で自分をリセットできる場所を見つけてみてください。

megaya:家と職場を行き来するような生活を続けていると、たまに糸が切れたように何も手につかなくなる瞬間があります。そういったときに少し歩いて、自分しか知らない場所に行くのは大事なのかもしれませんね。

2時間ほどかけてグルっと山道を歩きました。食事を適度にとりつつゆっくり歩く登山というのは、こんなにも楽しいものなんだなと初めて知りました。「富士山にいきなり登らないで、登山はまず自然をゆっくり楽しむ」というのを過去の自分に教えてあげたくなりました。

仕事で集中したいときは、食事をこまめにとるようにしよう

山口さんの話を聞いて、登山の知識を仕事でも活かせることは多くあると思いました。ナッツ類やドライフルーツなどの行動食をボトルに入れて密封しておけば、仕事の合間に食べる間食としてちょうどいいかもしれません。

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■今日の学びまとめ

・一気に食事をとりすぎると血糖値が上がって眠くなるため、こまめに食事をとるようにする

・50分に1回くらい少しずつエネルギー補給をするとちょうどいい(個人差あり)体を動かしてない時はもう少し間あけた方がよいかと。

・ナッツ類やドライフルーツは、糖質と脂質のバランスが良いのでおすすめ

・お腹が空いてから食べるのではなく、お腹が空く前に食べておく

・朝と夜はしっかりと食べてエネルギーを溜める

・ストレスを解消できる場所を見つけて、心の栄養補給をする

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エネルギーを効率よく補給することができれば、仕事により集中できると思います。これで明日から仕事中に眠くならないはず!

ちなみに帰り道に景色を見ながら「明日から仕事だと考えると辛いですね」と僕が愚痴をこぼすと、同行していた編集部の方から「一応、今日も仕事なんですけど……」と怒られてしまいました。リラックスしすぎました(汗)

取材・文:megaya 編集:水上歩美(ノオト)

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